森の中を歩くと、そこには死がたくさん転がっている。
落ちた枝や葉
倒れた木
カサカサになったきのこ
風が吹くと
木はザワザワと揺れて
終わった命が引力に従って地面に落ちる。
何度も何度も繰り返される。
森の中にいると
その死が次に繋がることが容易に理解できる。
虫や動物の死骸も
土に還る
他の生き物の命になる
人間は、地面から離れすぎちゃったんだね。便利やったり、楽しかったり、快適だったり、いろいろいいことあるけれど、死から生への繋がりを見出せなくなってしまった。
亡骸は機械で焼かれお墓の中へ
うんちは水に流せば水やコンクリートになって(コンクリートはどこに還る?)
秋になると淋しくて落ち着かなくなるのはなんで?と、マーク先生に質問したら
「秋は死の季節だからです」
と、答えてくれました。
森の中には死がたくさんあるけれど、その隣にはたくさんの生があって、それらはどちらも美しく、とてもとても豊かです。